伊藤 恵里氏 [絵画]
もともとは形のあるもの、形をおっていくものを描いていた伊藤氏が、
ある日、あえて形を追わなくてもいいのでは?と思い具象から抽象へと作品が変化していきます。
人は形あるものでモノを認識するのですが、そこに形がなくてもモノを認識したりできるのでは?と感じたのです。
例えば陰とか、気配とか、第六感みたいな・・・
現在は油彩での抽象画やイラストを使って様々な表現方法を探求なさっています。
もっと身近にもっと簡単に表現するものがあるのでは?・・ということなのです。
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ただ基本にあるのは油彩。油絵の具は光沢やその深みを出すために一番適しているとおっしゃいます。油絵の具は描いたものを一度乾かし、
そしてその上にさらに描いていくので、乾かす時間も必要です。
その乾きが遅いことも彼女は好きなのだとか。
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制作の一貫したテーマは内面を描くこと。
なんとなく自分の中にあるピジョンを描かれているそうです。
ルノワールの言葉をつかって自分もこうありたいと語ってくださいました。
「辛い人生を送っていたルノワールは、
人生がこんなに辛いなら
わざわざ苦しいことを表現しなくても良いのではないかと思ったそう。
そういったことで、楽しいことだけを考えて絵を描いたそうですが、
自分もそうありたいんです。
生きていて・・・喜びがあると伝えたいんです」
伊藤氏にとっての作品づくりはあくまでツール。自分を表現するための方法なのです。
表現の幅を広げる一つの方法。
また、アートは誰もがもっている才能的なもの・・・とおっしゃいました。
※現在釧路在住
※2013.0713〜0901市立小樽文学館で開催される「北原白秋の小樽・サハリン旅行展」で美術を担当。
※写真は伊藤恵里氏からお借りしました。
2013-07-10 10:00