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長澤 伸穂氏 [現代art 立体]

長澤伸穂氏は現在ニューヨーク在住です。
十勝 千年の森で開催されている「北海道ガーデンショー」に招待作家として現在作品を展示中です。
開催前に来釧され、講演会をなさいました。その時にインタビューをさせていただき、
長澤氏の今までなさってきた作品について、今回のガーデンショーについて他
色々と伺うことができました。
まずは、長澤氏の作品について・・・そして
数々の作品を発表なさっている中での一貫したテーマについて
自然の中、都会の中、公共(室内、屋外)の中・・
場所によって材料や内容は違うそうですが、
長澤氏がお好きな場所は、人間の汗、生活した場、そういう場所でするインスタレーションが
お好き・・ということで以前になさったトルコでの作品についてお話ししてくださいました。
もちろん作品を考える上でその時々の時事、戦争だったりエコロジーについてだったりする場合は
メッセージ性が強まるそうですが、一貫したテーマは「生命(いのち)」
それは生命の儚さであり、生命の強靭さ。生命の大切さや残していくものは何なのか・・ということ。

そもそも長澤氏はどうしてこの世界に入ったのでしょう?
きっかけは高校時代に発掘調査に参加し、縄文土器の破片を見つけたこと。
そこに人間の指紋みたいなものがあり・・・
アートとは関係なく、人間が作ったものの美しさを感じたのです。
今も人間の足跡が聴こえてくるような場所でインスピレーションを受けることが多いそうです。
ここではバングラディシュでのビエンナーレの作品について伺いました。
生命の形をたまごの形で表現なさいました。
女性の一生の間に排卵できるたまごの数というのが、およそ500。
一人の女性が蓄える生命をたまごで表現されました。
人はみな同じ命をもっています。感情は世界各国共通です。そこで生命の尊さ、あり方を作品として展示なさったのです。

長澤氏にとってのパブリックアートとは?
その場にしかないものをつくること。
その場所の地域性、気候、風土、歴史をリサーチして、そこにしかできないものをつくりたい。
そこには必ず人間の香り、匂いが感じられるのです。

北海道ガーデンショーについて伺いました。
長い時間をかけてゆっくりと育っていくものを作られたそうです。ここにもたくさんのたまごが使われています。
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長澤氏にとっての作品づくりとは・・・
そこにあった物語、忘れられたもの、かげのようなもの。
そういうものをもう一度引き出して後世に伝えていく、残していく。
人が来て体験して、五感で感じるアートをつくりたい!

長澤氏にとってのアートとは・・・
アーティストだけのものではない。
本当はアートとは、生活の中にすごく密着していて、地面や春夏秋冬などの季節、天気といったものに密着したものがアートだと思う。
身近なものの中に存在していると思う。


※現在ニューヨーク在住
※写真は長澤伸穂氏からお借りしました。
※2012.0602〜1008 十勝 千年の森で北海道ガーデンショー開催
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